交通事故被害を今すぐ解決したい方は当サイトの無料相談可の弁護士まで!土日祝24時間又は当日相談もOKなのでお気軽にお問い合わせください。

交通事故の実況見分は最重要!今後に大きく影響する理由とは

  • 2019/4/18
  • 2019/09/05

交通事故の中でも、人身事故や悪質な物損事故では、警察の実況見分が実施されます。そこから、事故内容を詳細に記した「実況見分調書」を警察官が作成します。実況見分調書は、当事者同士の過失割合を決定判断するうえで重要な資料となりますが、損害賠償請求の際に過失割合は非常に重要な争点ポイントとなります。重要な役割を果たすため、実況見分はできる限り立ち会って受けるのがいいでしょう。

こちらでは、実況見分の重要性について説明します。

実況見分の重要性と立ち会う際に抑えておきたいポイントとは?

実況見分の重要性

実況見分とは、交通事故をはじめとした各種事故や犯罪などが発生したとき、被害者や加害者、目撃者などの証言をもとに発生当時の状況を細かく検証する作業です。
交通事故においては、主に被害者と加害者が別々に警察に状況を説明します。また、車や物の破損状況なども確認し、事故が起こった原因や経緯を明らかにしていくのです。

立ち会う際に抑えておきたい2つのポイント

①立ち合いは必ず拒否しない
立ち会わない場合のデメリットとして挙げられる要点は以下の通りです。

加害者に有利な証言で進められる

目撃者がいない場合には、証言を行える加害者の言い分によって実況見分調書を作成することになります。この場合、加害者に悪意があったり、誤った証言をされたりすると、後々の過失割合の決定において被害者に不利な状況となる可能性があります。

被害者の記憶があいまいになって正確な証言ができない

被害者が重傷を負った場合、実際に証言ができる状態になるまでには時間を要します。交通事故から数週間かそれ以上経過してしまった場合は、被害者の記憶もあいまいになってしまっている可能性があります。加害者の言い分が間違っていても、それに従ってしまう可能性があるのです。

被害者の証言が誤っていることを前提に聴取されることがある

上記のように、交通事故から期間が経っている場合、また事故当時の記憶があいまいな場合などでは、警察もそれを想定して被害者の証言にあまり信憑性がないとして聴取するケースもあります。もし自分の主張と実況見分の内容に相違がある場合には、しっかりと自分の認識している事実を主張することが大切です。

②自分の状況について正確に申告する
後々の証拠となるため、実況見分での虚偽説明は絶対にしてはいけません。また、自分の認識と異なる場合は主張・申告することが大切であり、容易に妥協してはいけません。
※作成後変更することは出来ません。

そして、事故現場の写真、当事者の証言をもとにした事故発生の経緯などをまとめた書類が実況見分調書です。冒頭でも述べていますが、実況見分調書は過失割合などを示すため、損害賠償請求の際は非常に重要な資料となります。

次の項目では、警察官が作成した実況見分調書を確認する上で気を付けるポイントを解説します。

実況見分調書によって確定した過失割合が損害賠償に影響する要素とは

実況見分をまとめたものが実況見分調書となりますが、以下の事項が記載され現場見取り図が添付されます。また、警察が撮影した事故現場や事故車両の写真が添付されるケースも少なくありません。

    [実況見分調書に記載される事項]

  • 実況見分の日時
  • 事故現場住所、車のナンバー
  • 実況見分の立会人の情報
  • 実況見分経過及び現場位置
  • 現場付近の状況(人家や見通し状況、道路幅や路面・信号機情報など)
  • 事故車両の状況(大きさや登録番号、年式や損傷・パンク状態)
※事実と異なる供述調書に署名・捺印はNG
警察は被害者・加害者の証言や目撃証言、現場の状況などから実況見分調書を作成した後、当事者を事情聴取して「供述調書」を作成します。供述調書には、当事者の同意を得たことを証明するための署名・捺印が必要です。しかし、前述のように被害者が実況見分に立ち会えないケースや、警察の記録や加害者などの証言に誤りがあるケースも存在します。それでも当事者が署名・捺印をしてしまった場合はそれが正式な調書となり、後で内容を変えることがほぼできなくなるのです。
そのため、作成された「供述調書」の内容が事実と異なり納得できない場合には、安易に署名・捺印するのは避けてください。供述調書の内容のほか、言葉のニュアンスなどの細かい部分で気になる点があれば、署名・捺印の前にしっかりとその旨を伝えることが大切です。

過失割合は警察が決めるわけではない

過失割合は、警察が作成した実況見分調書をもとに保険会社が決定します。
そのため、実況見分調書には正確さが求められます。正確な実況見分調書は、加害者と被害者が納得できる過失割合を決めることにもつながります。
そもそも、過失割合がどの程度損害賠償額に影響するのでしょうか。

過失割合と交通事故損害賠償金額との関連性
交通事故には加害者と被害者が存在するものの、双方ともにいくらかの過失があるものとみなされます。つまり、加害者の過失が100%とは限りません。交通事故において被害者にも過失があると認められた場合、その割合を加害者と分担して数値にしたものが、過失割合です。過失割合は、損害賠償請求をする際、具体的な金額の決定において非常に重要であり、双方の過失分に相当する賠償額を算出するために不可欠な数字です。

[具体的な損害賠償額の計算例]
(過失割合が80:20のケース)

例1:当事者Aさんと当事者Bさんの自動車2台の損害金額がそれぞれ25万円の場合
Aが請求可能な損害賠償額:25万円×(100-80)%=5万円
Bが請求可能な損害賠償額:25万円×(100-20)%=20万円
よってこのケースでは、AさんがBさんに15万円支払います。
例2:当事者Aさんの自動車損害賠償額が100万円、当事者Bさんの損害賠償金額が10万円の場合
Aが請求可能な損害賠償額:100万円×(100-80)%=20万円
Bが請求可能な損害賠償額:10万円×(100-20)%=8万円
よってこのケースでは、BさんがAさんに12万円支払います。

上記の計算例は単純化したものですが、高級車と交通事故を起こし過失割合が低いにも関わらず自身の損害金額を相手が上回った場合支払う必要があります(過失相殺と言います)。その場合、救済措置は無く任意保険を利用して支払う以外方法がありません。そのため、損害金額の支払割合が決定する以上、過失割合は非常に重要であると言えます。

[過失相殺となった場合の対応方法]
被害者本人だけで示談交渉を続けた場合、交通事故処理において経験豊富な保険会社に対し過失割合を適正にすることは難しいでしょう。その場合、交通事故の知識が豊富な弁護士に依頼することをおススメします。可能であれば、実況見分の立会時から弁護士に依頼した方が良いでしょう。

実況見分調書が正しいかどうか判断する方法

実況見分調書を参考に保険会社が過失割合を決定する以上、適切に記載されているかどうか気になるかと思います。実況見分調書を入手する方法としては以下の通りです。

①実況見分を行った警察署に連絡する

交通事故が起きたときに実況見分を行った警察署に連絡し、加害者がどの検察庁に送致されたか、送致された日時はいつか、また送致番号についても聞いておきます。

②当該の検察庁に電話予約をする

警察署から聞いた検察庁に電話をし、実況見分調書の謄写を行う旨の予約を入れます。謄写については基本的に電話予約当日には行うことができず、後日検察庁に出向くことになります。ただし、場合によっては当日の謄写ができたり、閲覧したものを書き写すのみに制限されたりすることがあるため、電話連絡の時点で確認しておくのがおすすめです。また、謄写・閲覧には費用がかかるため、その点も確認しておきましょう。
※刑事記録(実況見分調書や供述調書)の取り寄せ方は別ページをご覧ください。

③検察庁に出向く

電話予約の時点で決められた日時に検察庁に行き、謄写を行います。

上記の方法で実況見分調書を入手することができますが、警察の捜査が行われていて加害者の処分が決定するまでは、謄写・閲覧をすることができないため、注意が必要です。

実況見分調書の作成やその後の過失割合に対する相談・対応は必ず弁護士へ依頼

実況見分調書が過失割合に影響する以上、作成時は内容が合致しない限り署名捺印を押してはいけません。また、過失割合の交渉についても相手が交通事故処理のプロである以上、ご自身で対応しても適正な割合になるケースは稀です。そのため、実況見分の際には弁護士立会いの下行う又は過失割合交渉は弁護士へ依頼する事が、被害者にとってメリットがあると言えます。