【納得いかない!】交通事故で揉める過失割合を妥当にする方法はこれ!
- 2018/3/26
- 2019/07/04
相手方の保険会社から提示された過失割合は正確であるはず・・・と思うのが普通ですよね。
しかし、実際には相手方から提示された過失割合に納得がいかないケースが多いのが事実です。
それはなぜなのでしょうか?過失割合を妥当にするためにはいったいどうすればよいのでしょうか?
こちらでは、自身の過失割合を妥当にする方法について解説していきます。
適切な過失割合にする方法を知って、過失割合でもめて納得いかない場合でも、損しない対応を身につけましょう。
過失割合はどんな流れで誰が決めているの?
過失割合を妥当にするためにはどうすればよいかということを解説する前に、そもそも過失割合がどんな流れで誰が決めているのかについてみていきましょう。
まず、事故発生~過失割合が決められるまでの一般的な流れは以下のとおりです。
ここでは、加害者、被害者がともに任意の保険会社に加入しているとし、被害者側の立場で説明します。
- 事故発生(当事者同士での連絡先交換)
- 警察に連絡する(警察への届け出義務があるため)
- 警察が事情聴取
- 加害者、被害者共に保険会社に事故の報告
(事故の経緯や状況、相手方の連絡先などを伝える) - 自分が加入している保険会社が相手方の保険会社に連絡
(事故の詳細な状況、食い違いがないかどうか等の確認) - 双方の保険会社の担当者が当事者の間に入り、話し合いによって過失割合を決定
上の流れを見て分かるとおり、基本的には、双方の保険会社が当事者の間に入って話し合いを進めます。そして最終、当事者がそれに納得すれば過失割合が決定します。
よく、警察が決めていると勘違いされる方もいらっしゃるのですが、警察は過失割合の決定には関わりません。
警察は民事不介入と呼ばれる原則に従って、交通事故の民事的な話し合いには関与しないことになっています。
よって過失割合は誰が決めているのかという点は、当事者の代わりに双方の保険会社が話し合いによって決めるというのが一般的となります。
そして、双方の保険会社は過去の裁判例を基にして作られた、一定の基準と照らし合わせて過失割合を決めていきます。
しかし、このとき加害者側から提示された過失割合が思った以上に低く、被害者が納得いかないケースが多々あります。
いったいなぜ低く提示されることが多いのでしょうか?
それは加害者側の保険会社が、自社の利益を出すために、被害者への支払いを抑えるためだといわれています。
過失割合は、加害者と被害者にそれぞれどれくらいの責任があるかを割合で示し、その分を損害賠償金額から減額します。
そのため、加害者側の過失割合が低くなれば、その分だけ被害者への支払いが減るので、加害者側の保険会社にとって都合がよいということになるわけです。
では、このような納得いかないケースの場合、どうすれば妥当な過失割合にすることができるのでしょうか?
次で解説していきたいと思います。
過失割合に納得いかない・・・そんなときは?
過失割合に納得いかない場合、最も良い方法は弁護士に相談・依頼することです。
その理由は3つあります。
- 実況見分調書を容易に取得することができる
- 過失割合の交渉をお願いすることができる
- 精神的な負担を軽減することができる
上から順番に説明していきましょう。
- ①実況見分調書を容易に取得することができる
-
過失割合が正しく認定されるためには、事故時の正確な状況把握が必要です。
事故の詳細が把握できないと、どの過失割合の認定基準を照らし合わせるべきかが分かりません。
正確な状況を把握するためには、実況見分調書から情報を得ることが重要になります。
実況見分調書とは、警察が事故現場を確認して、その状況を図面にした調書のことです。
どのような状況で事故が発生したか、車の位置や速度、事故の当事者が説明した内容が事細かに記載されています。
この実況見分調書は検察庁に保管されているので、必要なときは弁護士に依頼して写しを取り寄せることができます。
なので、弁護士に相談すれば、被害者にとって有利な証拠の1つを手に入れることができるというわけです。
- ②過失割合の交渉をお願いすることができる
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被害者自身が過失割合に納得いかないと感じ、相手方の保険会社に交渉することは、非常に難易度が高いといえるでしょう。
なぜなら、相手方の保険会社は日頃から複数の案件を抱える交渉のプロ。突然の交通事故で右も左も分からない被害者を上手に説得することは比較的容易です。
被害者は保険会社以上に交通事故問題の知識や経験が豊富でなければ、太刀打ちできません。
この点、法律のプロである弁護士に相談すれば、被害者の味方となって、適切な過失割合が認定されるよう交渉してくれます。
また、適切な過失割合に認定されることで、被害者が受け取れる損害賠償金の金額もアップします。
- ③精神的ストレスを軽減することができる
-
被害者は不慮の交通事故で、ただでさえ精神的な負担が大きいにも関わらず、さらに過失割合の交渉をするとなれば、そのストレスは計り知れません。
弁護士に依頼すれば、過失割合の交渉だけでなく、示談交渉そのものを被害者の代理で行ってくれるので、非常に精神的に楽になります。
このような3つの理由から、弁護士に相談したほうがよいということがいえます。
交通事故問題に強い弁護士の力を借りることで、被害者を有利な結果に導いてくれることが分かりますね。
妥当な過失割合にするためには、弁護士に相談することが一番の近道
以上、過失割合を妥当にする方法について解説してきました。
結論としては、弁護士に相談・依頼することが、過失割合を妥当にするために最も良い方法です。
過失割合は交通事故問題の中でも、より専門的な知識が必要とされる部分なので、被害者自身で解決しようとすると限界があります。
提示された過失割合に納得いかないと感じた場合はまず、弁護士に相談してみることをおすすめします。