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あおり運転には要注意!?2つの対策アイテムとされた時の7つの対処法

  • 2019/4/10
  • 2021/05/26


あおり運転は重大な交通事故に繋がる悪質で危険な行為であり、同時に法律違反です。

普段から安全運転を心がけてる人でも、あおられる可能性は大きく、自分にもいつ起こりうるか分からないため、正しく身の安全を守る効果的な対策や、あおり運転について必要な情報を事例含め、まとめて記載しております。最後まで読み進め、もしもの時に役立ててください。

あおり運転とは!?実際の行動事例と被害を受けた際の対応策


「あおり運転」とは運転中に車間距離を極端に詰めたり幅寄せを行ったり他の車を妨害する目的で交通の危険を生じさせる危険な行為
のことをいいます。マスコミで度々取り上げるようになった「ロード・レイジ」とは、あおり運転をする人を指します。あおり運転にはさまざまな種類があります。
どのような行為があおり運転になるのか以下で確認してください。

あおり運転の行動事例

① 前方車両に対し車間距離をつめ、もっと早く走るよう挑発する行為
② 車体を接近させ、幅寄せさせる行為
③ 無必要なハイビームをする行為
④ 執拗にクラクションを鳴らす行為
⑤ 不必要な急ブレーキをかける行為
⑥ 蛇行運転する行為

あおり運転されたきっかけ(事例)

① 車線変更をした
② 追い越し車線を走り続けた
③ 法定速度を守って走っていた
④ スピードが遅かった
⑤ 追い越しをした

普段心がける対策

① 十分な車間距離を保つ 
<速度別、安全とされている車間距離>

30km 40km 50km 60km 70km 80km
14m 22m 32m 44m 58m 76m

※雨で路面が濡れている場合やタイヤが擦り減っている場合は上記よりも長い車間距離が必要です

② ウインカーは早めに出す
③ 道路を譲る
④ 追い越しをしない
⑤ 急な割込みをしない

あおり運転を受けた際にとる行動とやってはいけないこと

あおられた経験がある人が7割を占めているという調査結果があります。運転時には感情的になってしまうドライバーもいるため、誰しもあおり運転の被害者になる可能性があります。また、軽自動車やコンパクトカーなどサイズの小さい車が狙われやすい傾向があり、十分注意が必要です。万が一巻き込まれてしまったらどのような行動をとればいいのでしょうか?!

【ステップ1】
道路を譲る
相手が車間距離を詰めてきた場合、譲って先に行ってもらいましょう
【ステップ2】
車のドアと鍵を全て締める
相手が攻撃的な態度をとってきたら暴行をふるわれる危険性があるので鍵を全て締めることが大切です
【ステップ3】
警察に通報する
身の危険を感じたらすぐに警察に通報しましょう
【ステップ4】
相手が攻撃してきても応じない
仕返ししてはいけません。余計に相手を挑発してしまいます
【ステップ5】
安全な場所に一旦避難する
なるべく他の車両や人のいる場所へ避難しましょう
【ステップ6】
記録に残す
ドライブレコーダーで状況を残しましょう
【ステップ7】
示談交渉などは弁護士を交えて対応する
交通事故に発展した場合、加害者と示談交渉をしなければなりません。きちんと賠償金を払ってもらえる可能性は低く脅されるケースもありますのでプロに任せましょう

※示談金について詳しくはコチラをご覧ください

警察に相談

二次事故の危険性があることから、まずは安全な場所に避難するとともにすぐに110番通報してください。

負傷した際すぐ病院へ

交通事故に遭ったら自覚症状がなくても病院で診察を受けましょう。なぜかというと自覚症状がなくても後日、症状が出てくることがあるからです。
※整骨院や鍼灸院ではなく必ず病院へ行くことが重要です
なぜなら「整骨院」「接骨院」「整体院」は施術であり、医療行為ではありません。その為、治療費を損害賠償請求できない危険性があります。

怪我の種類や症状 受診すべき診療科
むちうち症、捻挫、骨折 整形外科
外傷、傷跡 形成外科、皮膚科
視力低下、ピント調節不良などの目の症状 眼科
耳、鼻の症状 耳鼻咽喉科
頭痛や意識に関する症状 脳神経外科
脊髄損傷 整形外科
不眠、倦怠感などのバレリュー症候群 ペインクリニック、麻酔科
歯の欠損 歯科
外傷も自覚症状もない 整形外科

病院で治療を受けた際の注意点

①交通事故に協力的な病院を選ぶ
②医師に相談しながら治療を進める
③治療は症状固定するまで通う
④後遺障害等級認定について弁護士に相談する

※慰謝料について詳しくはコチラをご覧ください
※過失割合について詳しくはコチラをご覧ください

あおり運転に対する罰則

道路交通違反

<道路交通法>

車間距離不保持(第26条違反) 前方のクルマに接近し、速く走るように挑発する行為
高速道路…3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金
その他の道路…5万円以下の罰金
急ブレーキ禁止違反(第24条違反) 前方を走り、不必要な急ブレーキをかける行為
3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金
進路変更禁止違反((第26条の2第2項違反) 他車が急ブレーキや急ハンドルで避けざるをえないような進路変更をする行為
5万円以下の罰金
追い越し違反(第28条第1項違反) 左側から追い越す行為
3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金
減光等義務違反(第52条第2項違反) 他車の妨げになる恐れのある場合に、消灯や減灯等の操作をしない行為
5万円以下の罰金
警音器使用制限違反(第54条第項違反) 執拗にクラクションを鳴らす行為
5万円以下の罰金
安全運転義務違反(第70条違反) 車を接近させて幅寄せを行う行為
3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金

暴行罪

<刑事法>
暴行罪とは人に対し暴行を加えた場合で相手が傷害を負わなかったときに成立する罪です。
2年以下の懲役または30万円以下の罰金
※相手が傷害を負ってしまった場合は傷害罪に当てはまります。

危険運転致死傷罪

<自動車運転死傷行為処罰法>
あおり運転、飲酒運転、暴走行為、スピード違反など危険な運転により相手を死傷させた場合に適用される罪です。
死亡の場合…1年以上20年以下の懲役または15年以下の懲役
負傷の場合…15年以下の懲役または12年以下の懲役

殺人罪

<刑法>
殺人罪とは人を殺すことによって成立する罪
死刑または無期懲役若しくは5年以上の懲役

あおり運転を防ぐために必要なマストアイテム

①ドライブレコーダー

前方に設置している方は多いですが、後方に設置することによって前後で記録を残せるのであおり運転対策に安心です。万が一被害に遭いましたらドライブレコーダーで記録を残し警察に被害届をだしましょう。記録された映像等は有力な証拠となります。また、悪質なあおり運転で恐怖を感じた場合は慰謝料を請求することも可能です。
※精神的苦痛の慰謝料について詳しくはコチラをご覧ください

②危険運転対策ステッカー

後方に「ドライブレコーダーで録画中です」や「危険走行車は警察に動画提供します」や「弁護士保険に加入してます」など効果抜群のあおり運転防止ステッカーも多種類あります。

あおり運転判決事例

東名高速道路被害事例(過失運転致死傷罪)

2017年6月東名高速道路上において発生した事故です。加害者の男が家族の乗ったワゴン車の進路を遮り、追い越し車線に急停車させ、後ろから来たトラックに衝突され夫婦が死亡、子ども二人がケガをした事故で「あおり運転」という言葉が連日のように報道されました。
2018年12月14日横浜地裁で危険運転致死傷罪で被告に対し懲役18年の判決が下されました。

大阪堺市被害事例(殺人罪)

2018年7月に堺市で発生した事故です。加害者の男は男子大学生の運転するバイクにあおり運転をし、追突してバイクに乗っていた男子大学生が死亡しました。
2019年1月25日大阪地裁で被告には殺意があったと認め、懲役16年(求刑懲役18年)の判決が下されました。

東北道被害事例(器物損壊罪)

2019年1月に花巻市の東北道で男性5人が乗る軽自動車をあおり、急停車させ左右のヘッドライトを蹴るなどしました。この事件で幸い男性らにケガはありませんでした。
加害者の男は器物損壊容疑で現行犯逮捕されました。

負傷したら慰謝料請求可!まずは弁護士へ相談

あおり運転によって交通事故に繋がった場合、非常に重い罰則が課せられます。万が一被害にあった場合は冷静になり安全な場所に避難したり、警察を呼んで被害の拡大を防ぎましょう。交通事故の場合の損害として大きく4つがあります。

① 積極損害

病院までの交通費や治療費など

② 消極損害

休業損害や後遺症による逸失利益

③ 慰謝料

後遺障害慰謝料など
※後遺障害について詳しくはコチラをご覧ください

④ 物損

車の修理費やレッカー代など

被害にもしあった場合、あおり運転の加害者と示談交渉する際は必ず弁護士に依頼しましょう。
弁護士に依頼することで以下のようなメリットがあります。

  • 慰謝料増額がのぞめる
  • 後遺障害等級認定のためのサポートがうけれる
  • 相手側の保険会社との示談交渉や手続きを代行してもらえる

弁護士にも得意分野がありますので、交通事故に得意な弁護士に依頼することが最重要です。万が一あおり運転に巻き込まれた際はプロに依頼することで安心して解決することができます。