交通事故に関する用語集(さ行)
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- 脊髄損傷(せきずいそんしょう)
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脊髄という器官が損傷することです。脊髄は脊柱の中を通る中枢神経で、脳からの指令を受け全身の神経へ信号を伝達する役割を果たしています。
そのため、事故で脊髄が損傷した場合は脳から身体への信号が伝達できなくなり、損傷部位から下部は麻痺が生じてしまいます。また、一度損傷した脊髄は元には戻らないため、損傷部位によっては一生寝たきり状態や車椅子生活を余儀なくされます。
症状の程度では「完全損傷」と「不完全損傷」があり、完全損傷の場合は伝達機能が完全に失われるため、運動機能や感覚機能が無くなった完全麻痺の状態になります。
不完全損傷は機能が一部残った状態なので完全麻痺ではありませんが、手足に麻痺が残ったり機能障害が生じたりします。
交通事故で脊髄損傷した場合はこのような重度の障害が残るため、後遺障害の等級に応じた賠償金の他、介護の際に発生する将来介護費・家屋改造費(バリアフリー等)なども認められます。